家づくり豆知識2020年7月13日【家づくり豆知識】住宅ローン破綻!?手遅れになる前にできること
皆さんこんにちは!!
おうちの相談窓口 高木です。
もしも住宅ローン返済が滞った場合、どうなるかご存じですか?
例えば何かのきっかけでついうっかり延滞してしまっても、すぐに銀行から連絡が来たりはしません。滞納2カ月くらいまでは、コールセンターからの電話や郵便物などで督促が来ますが、気づかなかった場合やそこで連絡せずに延滞したままにしておくと「延滞遅延金」が発生してしまうんです!!
最近の低金利の影響で住宅ローンも低い水準が続いていて、変動金利なら0.3~0.4%で借りることが出来るのですが、住宅ローンの遅延延滞の金利は14.6%!!これが返済日の翌日から支払い遅延した元金に対して日割りで利息がかかってくるんです!!
例えば、住宅ローン残高3000万円、遅延した月の返済元金15万円、遅延日数20日の場合、遅延損害金は1200円(=15万円×14.6%÷365日×20日)ということになります。
微々たる金額だからたいしたことないかな?と感じるかもしれないですが、日割りで計算されるので、そのままにしておくと、とんでもない金額になる可能性があるんです!!
督促が始まると早ければ3カ月で一括返済を求められたり、さらに滞納が続くと6カ月くらいでおうちが競売にかけられて売却処分されたりということに。。。。
もちろん競売は避けたいですが、返済のめどがつかなくて競売で家が売却できたとしても、ローン返済額を下回った場合はマイホームを手放すだけでなく、住宅ローンが残ってしまいます
このほかにも、延滞した場合のデメリットがあります。
住宅ローンを返済している人の多くは「優遇金利」が適用されているんですが、
それぞれの金融機関が設定する所定の条件(給与振込口座や公共料金の引き落とし口座の指定、ネットバンキング登録など)を満たした場合、店頭金利(基準金利)から、優遇金利が差し引かれて適用されます
優遇金利の適用期間や優遇幅は、金融機関や商品によって変わるのですが、延滞が発生すると対象から外れ、一気に毎月のローン返済の負担額がアップしてしまう可能性があるんです。
延滞すると信用情報機関の事故情報リスト(いわゆるブラックリスト)に記録が残り(5~10年)、新規のクレジットカード作成や利用、新たにローンを組むこと等ができなってしまうんです。ブラックリストに掲載される基準は、「61日以上の延滞または3回目の支払日を超える延滞」が目安なので、3回以上の延滞は要注意だ。
最悪なのは、債務者(ご主人など)がコロナで亡くなっても、団体信用生命保険(団信)が履行されない可能性があることです。
住宅ローンを組む場合、団信への加入が借入時の条件で、万が一、債務者が死亡した場合等は、ローン残高に相当する保険金が支払われる仕組みとなっているのですが、
団信は、契約者=銀行、被保険者=債務者
延滞が続くと、銀行から保証会社に住宅ローンの債権が移る。その時点で、団信は失効(というよりも終了)してしまうんです。
実際、債務者(夫)の長期入院中に、妻は住宅ローンが延滞していることに気づかず、夫死亡後、団信で住宅ローンの残債が弁済されなかったケースもあるようなので要注意ですね。
借金(マイナスの財産)も相続の対象となるので、遺族は、相続放棄等の手続きをするか、保証会社から債権回収を請け負った業者に住宅ローンを返済し、最終的に返済できなければ、競売となる。ということは、延滞しても何一つ良いことなどないんです。
あとは、そもそも住宅ローンの返済が厳しくなった場合はどうしたらいいかが気になると思います。
まずは、銀行に早めに相談しましょう。ここで肝心なのは「早め」にという点です。延滞してしまうと、返済方法の変更ができなくなるからです。
返済方法の変更はニーズや要望によってさまざまですが、最近は、退職金などで繰り上げ返済を申し出たり、返済期間を延長したりといったケースが多くなっているようです。
いかがでしたか?「うっかりしてて」や「まだいいか」では済まないことになります。夫婦の間でもしっかり話し合っておきましょう。ローンが残っている高齢のご両親などがいらっしゃる場合も見てあげた方がいいですね。
おうちの相談窓口では様々な悩みをお伺いして解決策を見つけるお手伝いをさせていただきます。この機会にぜひご相談ください!!