家づくり豆知識2021年10月18日【家 相談 どこ?】見栄を捨てれば良い家が買いやすくなる。

皆さんこんにちは
今回は【見栄を捨てれば家は買いやすくなる】というテーマでお話していきたいと思います。

【見栄】の意味は
他人に良いように見てほしいため、うわべや体裁を整える傾向を指します。

皆さんは家の購入を考えている方だと思いますが、家を購入する際の条件はどんなものでしょうか?

住む場所にこだわる。環境にこだわる。デザインにこだわる。住宅設備は最新のものにこだわる。 性能にこだわる。

今上げたこだわりは、購入金額がアップするこだわりです。
そして順番は見栄にかける金額といってもいいでしょう。

【住む場所にこだわる】
住む場所はステータスといってもいいでしょう。毎年発表される『住みたい街ランキング』上位の街に住みたいと誰もが思っています。
誰もが住みたい街の土地は金額的に高いことを忘れてはいけません。土地の金額が高いということは固定資産税の評価につながる路線価の金額も高いということです。
家は買って終わりではなく、買って住んでからがスタートです。背伸びして購入すると、後々どんどんきつくなってくるでしょう。
ステータスが欲しいがゆえに、見栄を張って背伸びしすぎると家にかけられる金額が少なくなり、質の悪い家を建てることになり、メンテナンスが多く必要な家になるでしょう。

【環境にこだわる】
目の前にコンビニがある。スーパーがある。ドラッグストアがある。保育園がある。小学校がある。中学校がある。など、環境が良いエリアにも誰もが住みたいと思うでしょう。
土地の利便性が良いところは金額に反映されていきます。自分たちにちょうどいい価格の土地を探さないと背伸びすることになるでしょう。

【デザインにこだわる】
せっかく一生に一度なんだから、デザインにはこだわりたいと思うのはとてもよくわかります。しかし、家のデザインにこだわりすぎるとこれもまた金額高騰の理由になります。
ここがまさに見栄といわれる部分に一番当てはまると思います。
当店のお客様で、家にお友達や上司などをどれくらいの頻度で呼びますか?とご質問すると、皆さん口をそろえて【呼びたくない】といおっしゃいます。
デザインにこだわるのは【人によく見られたい】からとか、【うらやましがられたい】からということだと思うのですが、【呼びたくない】とおっしゃるのです。
自己満足でデザインにこだわるのはとてもいいことだとは思います。が、後々後悔しないか、考えることも重要なことです。
何度も言いますが、家は買ってからがスタートということです。
デザインによっては、耐震性が落ちたり、断熱性が落ちる可能性があることも覚えておきましょう。

【住宅設備は最新のものにこだわる】
住宅設備はお風呂、トイレ、キッチンなどのことを言いますが、生活を豊かにして、節約につながるものを選ぶ分にはとてもお勧めします。
しかし、豪華に見えるからとか、見た目が格好がいいからとかで選ばない方が言いでしょう。
豪華なものを最初に選んでしまうと、そのあと取り換えるときにグレードを下げてしまうとトータルのイメージがとてもチープになってしまいます。
床暖房も変えるとなると床を一度はがさないといけないので、交換するときはとてもお金がかかります。そのことも覚悟しておくといいでしょう。
今までなかったものをつけると、それだけ動かすための動力が必要になり、その分光熱費が上がることも知っておいた方がいいです。
節約のためにと思っても、便利なものの数が増えるとその分の光熱費がかかるということです。節約より、使用料のほうが高ければ本末転倒です。

【性能にこだわる】
この項目については是非こだわってもらいたい項目です。ただし、すべてがフルスペックである必要はないです。暑さ寒さが苦手な人は断熱性にこだわるといいでしょう。
しかし、東京なのに北海道並みの断熱性はいらないですし、むやみに全館床暖房などは必要ないでしょう。

以上のように読めば当たり前なのですが、これをいざ計画していく当事者になると盲目になりがちです。

どのこだわりにお金をかけて、どのこだわりを諦めるかによって、選択肢がどんどん広がり、家が買いやすくなります。
生活スタイル、収入に合ったこだわりを整理していきましょう。