家づくり豆知識2021年10月4日【家 相談 どこ?】理想と現実

皆さんこんにちは

本日は住宅購入の理想と現実についてお話していきたいと思います。
ご来店されるお客様の多くは自分たちの理想を叶えることが難しい状況です。

その中でも現実を受け止めて、自分たちのベストな家を手に入れることができ
よろこんでいらっしゃるお客様の笑顔が見れるこの仕事が私はとても大好きです。

なぜあまりにも理想と現実がかけ離れてしまうのか?
それは不動産や建築に関するお金の知識が圧倒的に足りないからです。

例えば車を買うとき、いきなり超高級車を買う方は少ないと思います。
その時の自分の年齢や収入などから、自分に合った金額の車を選びますよね

最初だからと中古車を買う方や、初めてだからこそ新車を買うという方もいると思います。

家にも似たようなことが言えて
当店では新築で注文住宅が良い方、建売住宅を選ぶ方、中古の戸建てやマンションを選ぶ方がいらっしゃいます。

ただし、車と家の大きな違いは、まったく同じものを買うことが出来ないというところです。

車は車種やオプションがカスタムを別途で行わない限り、消費者は同じものを選択することが出来ます。
金額の目安も立てやすく、必要な部分と、こだわりのバランスをとることが出来ますよね?
しかし、家の場合、土地がまず同じものが存在しません。そして、建物に関しても同じ条件の建物を建てることはほぼできないというのが全然違います。

さらに人気というところでも車と家は全然違います。
人気の車種は今は買うことが出来なくても供給が追い付けば、買えなくなる前の金額で買うことが出来ます。
人気のエリアの土地は今買うことが出来なければ売りに出るまで買うことが出来ず、買えることになってもタイミングと金額を1円でも多く出した人が手に入れることが出来るのです。

そして、皆さんに住宅購入のイメージをこびりつかせてしまっているのが、『いいようにかいてある広告』です。
【家賃並みの金額で買える】※(ただし、エリアは別の話。)【1000万円台で家が建つ】※(ただし、本体以外の料金は除く)などがそれにあたります。
※印の部分はチラシには載っていません。

そもそも【家賃並みの金額で買える】には少し考えればおかしい点が出てきます。
例えば現在1LDKで家賃が7万円としましょう。それを3~4LDKにしたくて
家賃と同じ金額で買えると思いますか?

もし仮に買えるとしたら、エリアは期待できないでしょう。
そもそも家賃は、
その建物がまだローン支払い中であればそのローン代、
建物を維持するため(住宅設備の交換・修繕など)に必要なお金。
固定資産税など経費を抜いたものが大家さんの利益になるものです。
皆さんはほかの居住者さんと一緒に賃貸の住宅ローンの肩代わりをしているのと一緒です。
一人で返すのと、何人かで返すのでは一人当たりの金額が違うのは当たり前の話ですよね?

【1000万円台で家が建つ】については
どういう内容で、何がついていて、何がついてなくて、ほかに何が必要ということまで書いていません。
家の形が1000万円台で建てることが出来ればそういってしまっても間違いではありません。

その『いいようにかいてある広告』に徐々に意識が向いて、自分の都合の良い部分だけ切り抜いてしまい、
人気のエリアで、どの住宅会社でも建物は1000万円台で家賃並みの金額で家が買えると思ってしまうのです。

そうなると「なんだやっぱり賃貸の方が安いのか?」という方もいると思いますが、
これもまたちょっと考え直してほしいところなのです。

ローンは35年で終わりますが、賃貸は35年では終わりません。
賃貸は住み続けるだけ同じ金額がかかります。むしろ値上げすることだってあります。
「そんな先のことはわからないよ。」と、今は老後のことなんか考えたくないと思っていると思うのですが
定年退職したら、収入は間違いなく今より減るでしょう。
生活の水準も一度上がってしまうと、落とすことがとても難しくなります。

この一つ前のブログ『老後2000万問題』でも書きましたが、
厚労省の出した資料の住居費は約1.4万円

今の家賃はおいくらですか?
そして賃貸で、1.4万円の物件って聞いたことありますか?

賃貸でいいって言っている皆様のことが心配です。。。

さらにずっと住み続ける家に資産価値を求める意味とはなんでしょうか?

まさにこのHPのトップにかいてある『住宅購入の常識を疑え』ということですね。
いいようにかいている広告であったり、年収や立場、役割の違うひとの価値観に振り回されてしまうと
後々痛い目を見ることになるかもしれません。

一度真剣に理想と現実について考えてみるといいかもしれません。
現在賃貸に住んでいて
少しでも住宅について不安に思ったら、おうちの相談窓口に相談してください。
一緒に現実的にどうしていくのがいいのかをお話しましょう。

ご予約をお待ちしております。