家づくり豆知識2020年9月27日家づくりに大切なこと。 シリーズ⑩ ~立川 国立 府中 調布 注文住宅~

皆さんこんにちは。今回は仕様を選ぶということについてお伝えしていきたいと思います。

「仕様」とは建築の場合、構造や仕上げ、使用する材料の品番などの内容のこと。 見積りなどで提示される「標準仕様」は、外装や内装の仕上げ、設備機器の標準となる仕様をあらかじめ定めることによって、費用や仕上げの目安とします。

 

1:外壁

外壁は、遠くからでは、色が家全体の印象を左右し、近くからは素材や凹凸が生み出す質感が個性や雰囲気を左右します。色と質感の両方を考えて選ぶといいでしょう。外壁の主な素材は、「サイディング」「タイル」「塗り壁」などがあります。単価ではそれほど変わらないと思っても、面積が大きいだけに、全体では大きな金額の差になります。予算や好みを照らし合わせ、素材を絞り、色や質感を選びましょう。

 

2:屋根

屋根には、大きく分けて、「重量瓦」と「軽量瓦」があります。「重量瓦」は、昔ながらの粘土でできた焼き物。耐久性があり本物ならではの質感がありますが、重たいので、耐震面で 住宅の構造、間取りなどに影響します。メンテナンスも含めて考える必要があります。

3:玄関・サッシ

玄関は色やムードにこだわる人が多いですが、外観にはあまり影響がありません。また、材質によって極端に値段が変わったりしないのも特徴です。なので、比較的気楽に仕様決めできる箇所です。外観全体のムードを考え合わせて開きを決め、次に色や雰囲気を決めていきます。  特にサッシは防犯性や断熱性能などをどの程度重視するかも考えて選びましょう。

4:床材

床材は面積が大きく、室内全体のムードを左右し、予算にも影響します。畳は別として、フ ローリングでは、大きく2種類に分かれます。

単一の無垢材でできた「無垢(単層)フローリング」は、風合いや肌触りが良く調湿作用も あります。ただし、シミや傷がつきやすく、反りやひび割れが生じることがあります。

もう1つは、合板+α の「複合(複層)フローリング」。 合板や MDF(中質繊維板)などの基板の表面に天然木を薄くそいだ突き板、または樹脂化粧シートなどを張り合わせたものです。樹脂加工したものは、傷に強く耐水性や抗菌性にも優れ、無垢フローリングに比べ安価です。

5:水回り

設備類はショールームを訪ね、実物を見て決めます。ところが、ショールームにはうっとりするような豪華なものが並んでいます。まずは住宅会社の定める標準仕様を確認して、その 上でオプションを導入するか冷静に判断することが必要です。

6:クロス・カーテン・建具

壁のクロスは色や質感だけでなく、耐久性や清掃性などの、性能面からも判断を。機能や値段を重視するならビニールクロス、自然の素材感を大事にするなら、紙クロスか布クロス。 塗り壁というチョイスもありますが、高価です。

カーテンは、極端なもの同士でなければ、床などとの相性をあまり気にしなくても大丈夫です。ただし閉めた時の面積が大きいので、部屋に2つ窓があるときは、同じもので揃えた方 が無難です。

室内ドアや襖、障子などの建具は、横にスライドする引き戸タイプのものか、扉タイプかを選びます。床と建具は色味を揃えるという考え方もありますが、室内が好みの雰囲気に仕上がるように、自由に選んでも大丈夫です。住宅会社のコーディネーターとも相談しながら選びましょう。

7:照明、電気関係

照明のスイッチやコンセントは、実際の生活をできるだけイメージして位置や数を決めます。その部屋を何人くらいで利用するのか?電化製品は何を使うのか?大型の電化製品を どこに置くのか?など、シミュレーションしながら、住宅会社の人と相談しましょう。

スイッチの位置は建具の開きなどにも注意して設計されているはずですが、利き手との関 係や使い勝手などは人それぞれ違うので確認と調整が必要です。

次回は今回の記事を踏まえて【仕様】についてまとめていきます。